しつこい体臭 ワキガ手術には保険が効く?

ワキガ

 

剪除法について
暑い夏はもちろん、寒い冬も、厚着や暖房で汗をかくことがありますよね。
私たちは一年中汗をかきます。これは体温調節のために必要で、汗をかかないということは不可能です。

 

いろんな季節、いろんな場面で、脇などから匂う体臭にお悩みの方も多いのではないでしょうか。ワキガは生まれ持っての体質です。わかっていても、気になるもの。そんなワキガは、手術で解決することができます。ワキガの手術方法に、剪除法(せんじょほう)というものがあります。

 

ワキガの臭いとは一体何なのかというと、簡単に言えば汗の臭いです。
ただ、汗というのも一種類ではありません。
私たちの身体には、「エクリン腺」と「アポクリン腺」という二種類の汗を分泌する腺があります。

 

エクリン腺というのは、全身に存在し、所謂普通のサラサラした汗を分泌します。暑い日に運動したりしてダラダラ流す汗は、エクリン腺から出た水分と塩分中心の汗です。これは、あまり臭いが気になりませんよね。

 

では、アポクリン腺はというと、これは脇や耳の中など、特定の部分にしか存在しない腺です。ここから分泌される汗には、水分や塩分の他、たんぱく質や脂肪酸、アンモニアなど、様々な成分を含んでいます。

 

これが私たちを悩ませる体臭の元となるのです。
このアポクリン腺が発達している人が、ワキガになりやすいのです。

 

剪除法とは、脇の下を切開し、臭いの元となっているアポクリン腺を直接取り除く手術です。手術時間は1〜2時間程度で、2〜3日の安静を必要とする少し大掛かりな手術ですが、臭いを発する根本から切除するので、ワキガ治療には非常に有効とされており、再発する可能性もかなり低いとされています。麻酔は局所麻酔を使用します。

 

この剪除法は、何と、保険適応の手術法です。
そのため、私たちは手術費用の3割のみの負担で治療することができます。
大体これは、両脇で30000〜40000円程度とされています。
この治療は、皮膚科や美容外科で受けることができます。

 

脇を切開しての手術となるので、手術当日や翌日は、仕事を休んだりする必要があるようです。また、重労働の伴う仕事の場合は、もう少しお休みする必要があるようです。
手術後も抜糸や経過の様子見のために2〜3回の通院が必要となります。

 

剪除法は、少し大掛かりな手術となるので、仕事をされている方や忙しい方にはそれなりの準備が必要となるでしょう。しかし、その効果はかなり高いようです。体臭に悩み続けている方は、保険適用の「剪除法」を利用してみるのも良いかと思います。

 

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